IoT製品大手のブルガリア・アルテルコ、ダブリンにR&D拠点設置

●スマートホーム機器の好調を受け国際的な事業拡大を推進する

●22年度の連結売上高は4,500万~4,600万ドルに達する見通し

ブルガリアのIoT(モノのインターネット)製品大手アルテルコ(Allterco)は5日、アイルランドのダブリンに研究開発(R&D)拠点を設置すると発表した。国際的な事業拡大を推進する目的。投資額や稼働開始の時期などは明らかにしていない。

アルテルコはまた、スマートホームデバイスの売り上げがけん引役となり、2022年度の連結売上高は4,500万~4,600万ドルに達するとの見通しを示した。同社は11月の感謝祭後の金曜日である「ブラックフライデー」に始まる年末商戦で50万台を超えるスマートデバイス製品を販売し、680万ユーロ以上を売り上げた。売り上げに占める国別シェアはドイツとイタリアが最も高く、これにスペイン、ポルトガル、オランダ、オーストリア、ベルギーと続いた。

ブソフィアに拠点を置くアルテルコは家庭向けオートメーション機器の「シェリー(Shelly)」やスマートウォッチの「MyKi」、自動車などに搭載するトラッカーなどのスマート機器を生産している。2022年1-9月期の売上高は前年同期比55%増の6,050万レフ(3,090万ユーロ)、純利益は16.9%増の1,175万レフ(約600万ユーロ)に拡大した。米国のアルテルコ・ロボティクスやドイツのアルテルコ・ヨーロッパなど5つの完全子会社を持つ。(1BGN=73.02JPY)

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