●総投資額7,750万ユーロのうち、ポーランドは7,700万ユーロ
●製品はトルコ工場の新型「カローラ」HVモデルに搭載
トヨタ自動車は19日、ポーランドと英国の工場で第5世代のハイブリッド車(HV)用電動パワートレインの生産を開始したと発表した。新型「カローラ」のHVモデルに搭載する。トヨタは生産に向けて両工場にそれぞれ7,700万ユーロ、54万1,000ユーロを投資し、合計で7つの生産ラインを刷新した。
ポーランド子会社のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ポーランド(TMMP)のヴァウブジフ工場でジェネレーター「MG1」と駆動モーター「MG2」を含むハイブリッド・トランスミッションを生産し、英子会社のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・UK(TMUK)がディーサイド工場で製造する最新の1.8リットル・ガソリンエンジンに組み合わせる。搭載モデルのカローラはトルコのサカリヤ工場で生産される。
第5世代のハイブリッド電動パワートレインが搭載する電気モーターは先代よりも軽量・コンパクトかつ高出力で、システム全体の駆動性能が向上。二酸化炭素(CO2)排出量も減少している。1.8リットルエンジンの場合、システム総出力は140hp、0~100km/hの加速性能は1.7秒短い9.2秒となる。
トヨタの欧州販売全体に占める電動モデルの割合は過去4年間で30%から66%に拡大した。ハイブリッド技術は現在、TMMPとTMUKが生産するエンジンおよびトランスミッションのそれぞれ70%、85%に導入されている。