JTIがセルビア工場を増強、生産能力倍増

●今後5年間で同国事業に5,100万ドルを投じる計画

●JTIはこれまで同国に2億ドル以上を投資

日本たばこ産業(JT)の国際部門JTインターナショナル(JTI)は12日、セルビア北部センタの工場を増強したと発表した。1,600万米ドルを投じて生産ラインを新設し、生産能力を2倍に引き上げた。

同社はまた、今後5年間で同国事業に5,100万ドルを投資し、雇用の創出や輸出の拡大、生産工程の近代化を図る計画も明らかにした。資金の一部で開発センターを設置し、たばこの生産と包装用のモジュール式の設備を自前で製造する。今年末から来年1月にかけては紙巻きたばこ倉庫(1,200平方メートル)とたばこ倉庫(1,000平方メートル)の建設が完了する。

式典に参加したセルビアのアナ・ブルナビッチ首相は、「日本からの投資があると、世界の他の投資家もその国への投資に抵抗がなくなる」と述べて歓迎した。同首相によると、過去12年間の日本からの投資残高は約3億ドルに上る。

JTIは2006年5月、セルビアのたばこ最大手Duvanska Industrija Sentaの株式98.45%を2,750万ユーロで取得して同国に進出し、これまでに2億ドル以上を投資してきた。製品は周辺国のモンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニア、クロアチア、アルバニアのほか、欧州連合(EU)へ輸出している。約3,000人の雇用を抱える。

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