●同社はオレフィンメタセシス反応を促進する独自の触媒を開発
●石油大手オルレンは石化事業に同社の技術を採用
触媒技術を開発するポーランドのアペイロン・シンセシス(Apeiron Synthesis)はこのほど、480万米ドルを調達した。リードインベスターは、中東欧のディープテックに投資するアペル・ベンチャーズで、石油大手PKNオルレン、製薬企業アダメッドが参加した。
アペイロンは、オレフィンの結合が組み替わるオレフィンメタセシス反応を促進する独自の触媒を開発した。すでに出荷を開始済みだ。他の触媒と同じように白金族元素の一種であるルテニウムを用いているが、性能が高いため、結果として顧客の生産経費が20%縮小できるという。
オルレンは自社の石油化学事業でアペイロンの技術を採用し、プラスチック、自動車、医薬品、ガソリン添加剤の材料として用いられる中間体の生産を加速させる計画だ。
アペイロン・シンセシス社ホームページ
https://apeiron-synthesis.com/