●積み替えターミナル新設とともに、水素化分解プラントを建設
●水素プラントへは14億ズロチ以上を投じる
ポーランドの石油大手PKNオルレンがグダニスク拠点に総額20億ズロチ(約4億2,000万ユーロ)を投資する。港に積み替えターミナルを新設するとともに、グダニスク製油所に水素化分解プラントを建設する。設備投資により物流・品質面で競争力を強化する狙い。
新積み替えターミナルへの投資額は5億ズロチ(1億ユーロ)を超える。2025年までに完成する予定だ。バイオ燃料用の添加剤などを扱う。年間処理能力は100万トン強で、将来的に200万トンへ引き上げる可能性がある。港湾には長さが最大130メートルの船舶まで停泊できる。
水素化分解プラントへは14億ズロチ(3億ユーロ)以上を投じる。高品質のグループⅡベースオイルを生産する目的だ。年産能力は40万トンを超えるという。
オルレンのダニエル・オバイテク最高経営責任者(CEO)は投資の意義について、「自前の設備に投資することで、物流などで提携先への依存を軽減でき、経費削減につながる」と説明している。(1PLN=30.04JPY)