●建設業界で進むエネルギー管理のスマート化を反映
●同社のシステムはAI駆動で蓄電効率を最適化
スマート蓄電システムを手がけるスロバキアのフュエルジー・インダストリーズ(Fuergy)は1月23日、不動産開発会社プロパートナーズ・ホールディングから1,600万ユーロを調達したと発表した。建設業界でもエネルギー管理のスマート化が進んでいるのを反映した形だ。
フュエルジーは2018年にブラチスラバで創業。人工知能(AI)を活用してエネルギーの需要・供給状況を正確に把握し、これに基づいて電力を蓄えるバッテリーシステム「ブレイン(brAIn)」を開発した。従来システムでは余分に蓄電されることが多かったが、AIによりこの無駄が省けるようになったという。
2年前に432キロワット時(kWh)の蓄電システムを受注したのを皮切りに、国内発電大手に7メガワット時のシステムを納入するなど、実績を積んできた。消費者サイドでも節電需要が高まるなか、自社のシステムへ市場の手ごたえを感じている。今回調達した資金はさらなる事業拡大に充てる方針だ。
フュエルジー・インダストリーズ社ホームページ
https://www.fuergy.com