BMWのVC子会社、ブルガリアの充電管理ソリューション企業のラウンドを主導

●アムペコはハードウエアに依存しない充電網構築をサポート

●充電事業への参入企業は自前の充電網を迅速に立ち上げられる

独自動車大手BMWのベンチャーキャピタル(VC)子会社BMWアイベンチャーズ(BMW i Ventures)は1月26日、電気自動車(EV)充電管理のソフトウエア・プラットフォームを開発するブルガリアのアムペコ(AMPECO)のシリーズAラウンドを主導し、1,300万ドルを確保したと発表した。これによりアムペコの調達額は1,600万ドルに拡大する。同社は獲得した資金をもとに北米市場への進出強化とサービスの拡充に乗り出す。

アムペコは2018年の設立。充電ステーションの運営者に対しクラウドベースの管理システムを提供している。従来の充電管理システムが基本的に充電スタンドごとの利用状況を管理するのに対し、同社のソリューションは異なる種類の充電スタンドを自由に組み合わせ、充電設備(ハードウエア)の規格に縛られずに独自の充電網を構築できることが特徴だ。

プラットフォームはホワイトラベルで提供するため事業者ごとのブランディングが可能。充電スタンド管理の標準プロトコルであるOCPPに準拠した40以上のメーカーの充電スタンドと互換性があり、事業者は既存の設備から運営に最適なものを選んで統合し、自前の充電網を展開することができる。

現在、世界45カ国で120を超える顧客を持つ。BMWアイベンチャーズは声明で、「アムペコのソリューションが世界中で展開することにより、EVの充電事業は真価を発揮できるようになる」と述べた。

アムペコ社ホームページ

https://www.ampeco.com/

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