AGCが仏サンゴバンとCO2削減技術開発で協力、チェコ工場で実証実験

●AGCの型板ガラス製造工場を全面的に改修して実証を行う

●製造時の熱源のクリーン電力比率を高める目的

AGCは6日、仏ガラス・建材大手サンゴバンと板ガラス製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減する技術の共同開発で合意したと発表した。チェコのバレフカ(Barevka)市にあるAGCの型板ガラス工場を全面的に改修し、パイロットプラントとして整備。2024年下期から実証実験を開始する。

両社は協力を通じ、天然ガスの空気燃焼を熱源とする板ガラスの製造方式を、50%を電力、50%を酸素燃焼に置き換える新技術の開発を目指す。製造時の熱源のクリーン電力比率を高めることで、使用する製品の環境負荷低減を求める顧客の要望に応える。

サンゴバンは昨年5月、板ガラス生産における排出ゼロを世界で初めて達成したことを明らかにしている。

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