ステランティスがポーランドにソフト開発ハブ、SDV開発強化に向け

●ベースソフトや各種アプリソフトの開発、自動検証を行う

●同社のソフト開発ハブは世界7カ国の8カ所に拡大

欧州自動車大手ステランティスは15日、ポーランド南部のグリヴィツェにソフトウエアの開発ハブを開設すると発表した。車の仕様をソフトの機能が特徴づけるソフトウエア定義車(SDV)の開発強化に向けたもの。これにより同社のソフト開発ハブは世界7カ国の8カ所に拡大する。

新拠点では現場の開発者と運用者が緊密に連携する開発手法の「デブオプス(DevOps)」を取り入れ、システムの制御機能を司るベースソフトや各種アプリケーションソフトの開発、ソフトの自動検証を行う。スタッフ数は最大300人の予定で、日立の子会社でソフトウエア・エンジニアリングサービス大手の米グローバルロジックと提携して採用を進める。

ステランティスのソフト開発ハブは仏、独、伊、米、ブラジルに1カ所ずつと、インドに2カ所ある。グリヴィツェの新ハブはこれらの既存拠点と連携し、SDV開発に貢献していく。

ステランティスは経営戦略「デア・フォワード2030」の中で、ソフトウエアおよびデータ事業を強化していく方針を打ち出している。同社のイブ・ボネフォン最高ソフトウエア責任者は「2038年までの正味ゼロ排出達成に向けた取り組みと、業界トップの顧客体験の提供という目標にとり、ソフトウエアは重要な役割を果たす」と述べた。

上部へスクロール