●グーグルが提供する学習支援サービスの強化が目的
●フォトマスはスマホを向けるだけの数学計算アプリを開発
米グーグルがクロアチアのエドテック企業、フォトマス(Photomath)を買収する。ロイター通信が2月22日伝えたもので、提供する学習支援サービスの強化が目的。欧州連合(EU)の欧州委員会は買収の可否を3月28日までに決定する。グーグルの広報担当者は、すでに昨年5月に買収契約を結んだことを明らかにしている。
数学計算アプリとして知られるフォトマスの同名アプリは2019年にサービスを開始した。活字や手書き画像のテキスト部分を認識して文字データに変換する光学式文字認識(OCR)を使い、スマートフォンのカメラでスキャンした計算式について解説と解答を提示する。スマホのカメラを問題に向けるだけで答えが得られる手軽さに加え、新型コロナ禍で自宅学習が増えたこともあり、これまでに3億回以上ダウンロードされている。