●中止は「生産コストの高さと非効率性」が理由
●同タイヤ生産はスロベニアとインドに移管する予定
スウェーデンのゴム・自動車部品大手トレルボルグはチェコにおける自動二輪車用タイヤの生産を打ち切る。「生産コストの高さと非効率性」を受けた措置。グローバルな生産ネットワークの最適化を通じて競争力を向上させる長期戦略に基づき、スロベニアとインドに移管する。ゴム業界誌『ヨーロピアン・ラバージャーナル』が16日に伝えた。
トレルボルグは2016年に買収したチェコのタイヤメーカー、ミタス(Mitas)を通じ、同国東部ズリーンの工場で自動二輪車用タイヤを生産している。6月末までに製造を中止する予定で、従業員215人のうち約130人が影響を受ける。
トレルボルグは同工場でこのほか、航空機用タイヤとゴム膜、ゴム被覆スチールコードを生産している。このうちゴム被覆スチールコードはズリーンに隣接するオトロコヴィツェにあるオフロードタイヤの生産拠点に移す。