●自社の産業制御システムの導入企業にSaaSでソフトを提供
●仮想空間で現場環境を再現するデジタルツインの機能も持つ
電機大手の独シーメンスがトルコで、オープン・デジタル・ビジネスプラットフォーム「エクセラレータ(Xcelarator)」のサービスを開始した。自社の産業制御システムを利用する製造、建設、エネルギー、運輸などの業界向けに様々なソフトウエアをインターネットを通じて(SaaS)提供する。同時に、シーメンスの産業設備・ソフトから得られる膨大なデータを活用して仮想空間で現場環境を再現する「デジタルツイン」基盤の機能を持つ。
シーメンスは、エクセラレータが全てのビジネスのデジタル・トランスフォーメーション(DX)に役立つとみる。提携先の持つ様々なソリューションをエクセラレータ上で提供することで、顧客は企業規模や業界を問わず、自らのニーズに合った機能を活用できるという。米半導体大手エヌビディアの3Dデザインおよびコラボレーション向けプラットフォーム「オムニバース」もその中に含まれる。ソリューション間の互換性も保証されている。
また、マーケットプレイスを通じて情報を集めたり、サービス提供企業とコンタクトをとったりすることもできる。