クロアチアの飲料大手バデル1862(Badel 1862)は3日、ノンアルコール事業をチェコ同業コフォラ(Kofola)のスロベニア子会社ラデンスカ(Radenska)に売却することで合意したと発表した。不振の同事業を切り離し、中核事業のハードリカーとワインに経営資源を集中する方針で、ノンアルコール飲料工場(BAP)は閉鎖する。同社は声明で、「2006年からノンアルコール事業を手掛けてきたが、結果が伴わなかった」との見解を示した。
ラデンスカは昨年12月、クロアチアにおける米ペプシコのフランチャイズ事業をバデルから取得した。今回の取引ではさらに「Nara」「Inka」「Vocko」などのブランドを手に入れる。ただ、外食産業向けにペプシコ製品を販売する事業についてはバデルが引き続き行うことも取り決めた。
バデルはザグレブに本社を構え、政府が67.68%を出資する。2014年の売上高は3億5,270万クーナ(約4,580万ユーロ)で、3,470万クーナの赤字を計上した。(1HRK=16.97JPY)