ハンガリー、航空会社新設でロシア・スホイと交渉

ハンガリー国家開発省(NFM)がフラッグキャリアの設立に向け、ロシア航空機メーカーのスホイと交渉を進めている。国営マジャールテレビが9日、ウェブサイトで明らかにした。新会社は4年前に運行を停止したマレーヴ航空に代わるもので、政府では国内総生産(GDP)を最大1億1,000万ユーロ押し上げる効果があるとみている。

交渉は、スホイ側が中型ジェット旅客機「スーパージェット100」6機を提供するとともに、資金調達を引き受ける方向で進められている。スホイ民間機事業のエフゲニー・アンドラチュニコフ副社長は提携について、「スーパージェット100」の価値を披露する絶好の場となると期待感を示す。

マレーヴ航空の運航停止以来、ハンガリーにはフラッグキャリアが存在しない。2003年設立の格安航空会社ウィズエアーが「事実上のフラッグキャリア(同社のヴァーラディ社長)」の地位にある。

ハンガリー政府とスホイは昨年10月に交渉を開始した。計画を検討する中で、航空会社を新設すれば、GDPが最大1億1,000万ユーロ増加するとの見方に達したという。

スホイの「スーパージェット」はソ連崩壊後のロシアで初めて本格開発された旅客機(座席数:8〜108席)。2008年に初飛行、11年に商業運行が開始された。

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