ハンガリー、大型店の日曜営業を再び自由化

ハンガリーのロガーン首相府長官とヴァルガ経済相は11日の臨時記者会見で、大型小売店の営業時間を自由化する政府の方針を発表した。昨年3月に導入され、国民の多くが反対している日曜・祝日の営業禁止を廃するもので、野党の国民投票準備が本格化する前に世論に譲歩した形だ。早ければ12日にも議会で承認される見通し。

首相府長官と経済相は、「大型店の日曜・祝日閉店で、中小店舗のシェアが拡大し、小売売上高全体が押し上げられた」とし、開店時間を制限する法律の目的が達成されたとの見方を示した。その上で、同法に国民の理解が得られていない事実を踏まえ、膨大な費用を要する国民投票を避けるためにも廃止すると説明した。

アナリストらは、日曜・平日閉店で一旦減少した小売業界の雇用が戻ることなどを理由に、営業時間の再自由化がわずかながら経済成長を押し上げるとみている。

上部へスクロール