三菱電機は13日、トルコにルームエアコンの開発・製造子会社を設置すると発表した。約70億円を投じ、年50万台の生産能力を整える。2018年1月に操業を開始する。需要変動や各国の嗜(し)好・環境規制に対応できる体制を整備して現地化を進め、欧州・トルコでの空調冷熱システム事業の強化を図る。
新会社の名称は「三菱電機エア・コンディショニング・システムズ・マニュファクチャリング・トルコ」で、三菱電機が資本金8,060万リラ(約32億円)の全額を出資する。本社はイスタンブール県に、工場は西部マニサ県のマニサ工業団地に設置する。工場延べ床面積は約4万平方メートルで、20年度までに約400人を雇用する方針だ。
三菱電機によると、トルコはルームエアコンの年間需要がおよそ100万台にも上り、今後も人口増加などで拡大が見込まれる。南東欧など周辺諸国でも市場が成長するとみられ、トルコ拠点を基盤に事業を拡大していきたい意向だ。(1TRY=38.22JPY)