スイス電力大手アルピク、ルーマニアのエンジニアリング企業を買収

スイスの電力大手アルピクは21日、独子会社のクラフトアンラーゲン・ミュンヘンを通してルーマニアの石油プラントエンジニアリング企業IPIPを買収すると発表した。東欧地域の化学・石油化学産業向けに総合的なサービスを提供するとともに、エンジニアリング市場での地位を強化する狙い。取引価格は明らかにしていない。買収手続きは当局の承認を経て成立する。

IPIPはルーマニア南部のプロイェシュティに拠点を構える。従業員は150人。石油プラントのエンジニアリングに定評がある。

アルピクは中欧・南東欧事業に注力しており、国境をまたぐ電力販売で同地域トップのシェアを持つ。また、チェコ、ハンガリー、ブルガリアでは発電所を運営し、鉄道や道路向けのエンジニアリング事業も手掛けている。