シュコダ自、デジタル化に取り組む新部門を設置

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は21日、デジタル化への取り組みを強化する方針を発表した。新部門を設立し、デジタル技術を活用した新製品・サービス開発の能力向上を図るとともに、社内の風通しを良くし、部門横断的な業務体制の地盤を整える。

シュコダ自は、デジタル化をVWグループ長期経営戦略「ストラテジー2025」の柱の一つと位置づけ、◇開発に三次元(3D)・仮想現実(VR)技術を活用◇製造工程のネットワーク化(インダストリー4.0)◇社員研修の刷新――などを進める方針だ。

シュコダ自のマイヤー社長は、「例えば、電話はデジタル化によって単なる音声通信ではなく、様々な機能を果たすようになった。通信企業は事業モデルの大きな変化を迫られた」と話した。そして、「自動車業界も今後、同じような展開を示す」として、デジタル化に十分対応できる体制作りが肝要との見方を示した。