電機大手の独シーメンスは11日、クロアチアの投資会社ポスタクから陸上風力発電設備を受注したと発表した。総出力は44.2メガワットで、設置・納入のほか期間14年の保守サービスも提供する。取引金額は明らかにしていない。
シーメンスによると、今回のプロジェクトは西部ザダル郡にある既存の風力発電パークを拡張するもので、ローター径108メートル、出力3.4メガワットの設備を13基納入する。来年の上半期に納入を開始し、夏には稼働する予定だ。
シーメンスはクロアチアでこれまで風力発電設備を約40基設置し、その合計出力は100メガワットに上る。
英国の業界誌『ウインドパワーマンスリー』によると、クロアチアの風力発電容量は9月末現在で415メガワット。今年に入ってからの新設容量は34メガワットにとどまっている。