トヨタ自動車は20日、ガソリンエンジンとハイブリッド車(HV)用のトランスアクスルをポーランドで生産すると発表した。投資額は計1億5,000万ユーロ。現地子会社のトヨタ・モーター・インダストリーズ・ポーランド(TMIP)が17年からガソリンエンジンを、同トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ポーランド(TMMP)が2018年からトランスアクスルをそれぞれ生産する。
トランスアクスルはHVのパワートレインを構成する重要部品。現在は日本で生産しているが、18年からはTMMPに移管し、小型車「オーリス」やクロスオーバーモデル「C-HR」のHVモデルに搭載する。トヨタはHVを欧州市場での差別化の要と位置付けており、現在30%の販売比率を2020年までに50%へと引き上げる目標だ。
TMIPはこれまでディーゼルエンジンを手掛けてきたが、今後はガソリンエンジンも生産品目に加える。小型車「ヤリス」向けに2017年2月から1.5リットルエンジンを、19年後半からは2リットルエンジンを生産する。