関西ペイントが欧州塗料メーカーを買収、欧州・ロシア事業を大幅強化

関西ペイントは6日、オーストリアの複合企業リング・インターナショナル・ホールディング(RIH)の工業塗料事業ヘリオス・グループを5億7,200万ユーロで買収する契約を締結した。グローバル化の加速を目指す経営計画に沿うもので、欧州・ロシア市場に本格参入する。

RIHは、2014年スロベニア政府から、東欧・ロシアを中心に塗料事業を展開していたヘリオス・ドムジャレを買収。西欧を主な市場としていた傘下のレンブランティンと統合し、ヘリオス・グループとして運営していた。昨年以来、戦略提携先を模索していたが、今春、「見つからなかった」として計画断念を発表していた。

関西ペイントはヘリオスの強みとして、◇多くの国の事業を束ねて収益力を生み出す経営力◇研究開発(R&D)機能、生産拠点、流通基盤◇需要拡大が期待される高い競争力を持つ製品群・技術◇シナジー効果――を挙げる。同社を軸足として欧州・ロシア事業を展開し、一層の業績向上を図る方針だ。(東欧経済ニュース2013年10月23日号「墺RIH、スロベニア塗料メーカー買収」を参照)

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