日本通運は13日、シベリア鉄道を利用したロシア・モスクワ向け複合一貫貨物輸送サービスの取扱港数を来年10日から38港に拡大すると発表した。出荷できる港を増やすことで荷主の国内輸送費を抑え、需要の掘り起こしを図る。
現在主流のサンクト・ペテルブルク経由の海上輸送はコストが低いが、モスクワまでの輸送日数は45〜60日かかる。船舶・鉄道を組み合わせた複合一貫サービスを利用すると27〜30日ですみ、最大30日短縮することができるという。
日本通運では、現在は日ロ間貿易が停滞しているが、国家レベルでの経済交流の進展などを背景に今後、需要が拡大すると見込んでいる。