独自動車大手のダイムラーは21日、2億5,000万ユーロを投じてモスクワ州に乗用車工場を新設すると発表した。同社が乗用車をロシアで現地生産するのはこれが初めて。2019年の稼働を目指す。
新工場はモスクワの北方40キロに位置するエシポヴォ工業団地内に設置される。車体製造から塗装、組み立てに至る全生産工程を手がけ、ロシアで人気の多目的スポーツ車(SUV)やアッパーミドルクラス「Eクラス・リムジン」を柔軟に生産できる体制をとる。雇用創出規模は直接雇用だけで1,000人を超える見通しだ。
工場操業は、新たに設立するメルセデスベンツ・マニファクチャリング・ルス(MBMR)が管轄する。同社には、ダイムラーとロシア商用車大手カマズが折半出資するダイムラー・カマズ・ルス(DK Rus)も資本参加している。