ハンガリーのバスメーカー、イカルス(ブダペスト)がイランへのバス供給を再開する。イラン労働通信が26日伝えたところによると、今後2年間に1,000台を輸出することで、イラン市立銀行子会社の産業鉱山開発公社と契約を結んだ。また、バスの現地合弁生産でも基本合意した。
合弁事業では、イカルスのノウハウを基にバスを現地生産する。その他の詳細は未発表だ。
イランでは都市の大気汚染が問題となっており、公共バスの老朽化も著しい。このため、政府もバスの更新に力を入れており、過去数カ月、自治体や公共機関による調達が活発化している。
イラン商用車メーカーのアジテックス(Azhitecs、タブリーズ)は、テヘラン市とタブリーズ市から、ベラルーシの提携先MAVの圧縮天然ガス(CNG)バス400台を受注した。自動車メーカーのカルマニア(テヘラン)は、やはり提携先である中国・比亜迪汽車(BYD)の電気バスを納入する。イランで電気バスが走るのはこれが初めてで、現在、実地試験が行われている。
イカルスは長年にわたりイランと取引があり、1990年代にはイランで数多くのイカルス・バスが走っていた。しかし、核開発をめぐる国連制裁で輸出が途絶えていた。