トルコ経済成長率、第3四半期は11.1%に

トルコ統計局(TUIK)が11日発表した2017年7-9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP)は名目ベースで前年同期比11.1%増加し、過去6年で最高の伸び率を記録した。クーデター未遂事件後の政情不安で前年同期のGDPが0.8%減少していたことに加え、個人消費や投資、輸出が拡大して成長を支えた結果、アナリスト予測の10%を上回った。

個人消費は11.7%、投資は12.4%と力強い伸びを示した。輸出は17.2%、輸入は14.5%拡大した。雇用者所得は14.4%増加した。業界別では、サービス業、建設業、製造業が特に好調だった。

政府は景気刺激策として支出を増やしたほか、税制改正、中小企業向け融資支援などを実施した。

エルヴァン開発相は2017年通期の成長率を6〜7%と見込んでいる。一方で世界銀行はこれまでのところ4%の予測だ。今年第1四半期の経済成長率は5.3%、第2四半期は5.4%だった(いずれも修正値)。

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