中東欧最大の格安航空会社であるハンガリーのウィズエアーは9日、年内にオーストリア・ウィーン空港に3機を駐機し、バカンス客に人気のマルタ便やバリ島便など17路線の運航を開始すると発表した。破産した独エアベルリンとオーストリア・ニキ航空の路線を引き継ぐ形で、3億3,100万米ドルを投資する。120人の雇用創出を見込む。
4月のグダニスク(ポーランド)、トゥズラ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)、ヴァルナ(ブルガリア)を皮切りに、7月にはバリ島、マルタ、ローマ、テルアビブへ、11月にはビルン(デンマーク)、ベルゲン(ノルウェー)、ドルトムント(ドイツ)、クタイシ(ジョージア)、ラルナカ(キプロス)、ニシュ(セルビア)、オフリド(マケドニア共和国)、テネリファ(西カナリア諸島)、テッサロニキ(ギリシャ)の各路線が就航する。年末まで週69便を運航する体制を整える。
ウィズエアーは大規模な事業拡張を進めている。今回のウィーン進出で、乗り入れ国および地域・地点数は世界44カ国、145都市に拡大する。