ベオグラード地下鉄、2022年までに開通=セルビア大統領

セルビアのブチッチ大統領は22日、民間テレビ番組に出演し、2022年初めまでにベオグラード地下鉄を開通させる方針を明らかにした。ベオグラードの交通事情を改善するうえで「地下鉄整備は絶対に必要」としたうえで、これまで実施の妨げとなっていた資金問題については「財政緊縮策で十分な余裕が生まれた」と話した。

同計画をめぐっては、現地メディアが2016年10月、順調にいけば18年中に着工可能で、ロシア企業がプロジェクト参加を希望していると伝えた。しかし政府はその翌月、フランス政府と提携に向けた基本合意書を交わし、仏アルストム及びエンジニアリング大手エジスの代表者を招いて計画を説明した。ベオグラード市当局は当時、基本計画の策定を終え、実現可能性調査に取り組んでいた。

昨年7月に市当局が公表した交通基本計画には、具体的に地下鉄2路線の整備が盛り込まれた。各路線の長さはそれぞれ22キロメートルと19.8キロメートルで、工期は3〜4年と見込まれている。

ベオグラード地下鉄は旧ユーゴ連邦時代から敷設が計画されてきたが、資金難を主な理由として度々延期されてきた。

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