チェコ中央銀行は2日、主要政策金利である14日物レポ金利を0.25ポイント引き上げ、0.75%とした。利上げは金融引き締めに転じた昨年8月から3回目で、利上げ幅は計0.7ポイントに上る。好調な経済を背景に賃金が上昇し、インフレ率が目標を上回って推移していることから、さらなる利上げを通して景気の過熱を抑制する考えだ。ロンバート金利(上限金利)も0.5ポイント引き上げて1.5%とした。公定歩合(下限金利)は0.05%に据え置いた。
同国の昨年7-9月期の国内総生産(GDP)は前年同期比で5%増となり、3四半期連続で拡大した。平均給与は4-6月期に前年同期比で5.3%、7-9月期に同4.2%上昇。17年のインフレ率は平均2.5%で、中銀が目標とする2%を上回る状況が続いている。
中銀は昨年8月に9年半ぶりの利上げに踏み切り、金利を0.05%から0.25%に引き上げた。11月にも追加利上げを行い0.5%とした。