ルーマニア中銀が追加利上げ、政策金利2.25%に

ルーマニア中央銀行の国立銀行(BNR)は8日、主要政策金利を2%から0.25ポイント引き上げて2.25%に設定した。利上げは先月に続き2回目。景気の拡大を背景に物価が高騰し、インフレ率が予想を超えて上昇していることから追加利上げに踏み切った。銀行間取引の上限金利(限界貸出金利)と下限金利である預金金利も0.25ポイント引き上げ、それぞれ3.25%、1.25%とした。

同国のインフレ率は昨年1月に前年同月比0.1%のプラスに転じた後、上昇を続け、12月には13年8月以来の高水準となる3.3%へと達した。BNRは11月のレポートで17年末のインフレ率を2.7%と予想しており、物価は予想以上のスピードで上昇している。

昨年7-9月期の国内総生産(GDP)は前年同期比で8.8%拡大し、2008年7-9月期以来の高い伸びとなった。BNRは声明で、物価の安定と経済振興を両立させるため、国内外の景気動向を精査しつつ、あらゆる政策を検討していく方針を示した。

BNRは1月に9年半ぶりの利上げに踏み切り、金利を過去最低の1.75%から2%に引き上げた。

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