リトアニア、ロシア配車アプリの不使用を勧告

リトアニアの国家サイバーセキュリティ・センターは7月31日、国民に対し、ロシアの検索サイト最大手ヤンデックスが提供する配車アプリをインストールしないよう勧告した。ユーザー情報を不正に収集している疑いがあるためで、特に公務員に対して注意を呼び掛けている。

ヤンデックスの配車アプリはリトアニアで26日に運用がスタートしたばかり。使用に当たってマイクやカメラ、ローカルネットワークへのアクセスを許諾する必要がある。

ヤンデックスで世界戦略を担当するサルグスヤン氏は現地BNS通信に対し、「(欧州連合〔EU〕のユーザーについては)EUの規定に従って情報を処理・保管している」と話し、不正はないとの立場を示した。そのうえで、規定順守を確認するために協力する姿勢を明らかにした。

米配車サービスのウーバーは7月、ロシア及び他の旧ソ連諸国5カ国の事業をヤンデックスと統合すると発表した。合弁会社の持ち株比率はヤンデックスが約59%、ウーバーが約37%となる。