韓国車部品大手ハノン、ハンガリーの生産拡張に1.1億ユーロ

自動車の熱・エネルギー管理システムを手掛ける韓国のハノン・システムズがハンガリー事業を強化する。同国のシーヤールト外務貿易相が29日に明らかにしたもので、既存工場の拡張に加え、新たに2工場を設ける。投資額367億フォリント(1億1,340万ユーロ)のうち75億フォリントを政府の助成で賄う。新規雇用は516人。

ハンガリー中部のセーケシュフェヘールバール工場の生産能力を引き上げるほか、南西部のペーチと北部のレーチャーグに拠点を開設する。ペーチでは450人を雇用してコンプレッサーを生産。フォルクスワーゲン(VW)、アウディ、プジョー、フォード、BMWなどの自動車メーカーに供給する。レーチャーグではアルミニウム鋳造部品を生産する。

ハノン(旧ハラ・ビステオン・クライメート・コントロール)は適切な温度管理で燃費を向上させるサーマルマネジメント技術の大手。ハンガリーではコンプレッサーのほか、空調用ホース、熱管理・排気系部品、燃料供給モジュール、燃料ポンプ・調節弁を生産している。(1HUF=0.40JPY)

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