ガスプロム、1-9月期の純益が75%増加

ロシア国営で天然ガス世界最大手のガスプロムが11月30日発表した2018年1-9月期の純利益(国際会計基準:IFRS)は1兆170億ルーブル(約152億ドル)となり、前年同期実績を74.8%上回った。売上高は27.1%増の5兆9,020億ルーブル、営業利益は99%増の1兆3,850億ルーブルへそれぞれ増加した。

主要市場である欧州への供給量は6.7%増の1,854億立方メートルに、輸出高は38.3%増の1兆1,400億ルーブルに拡大した。

9月末現在の有利子債務は1年前から9.5%増の2兆6,270億ルーブルに膨らんだ。ドル高・ユーロ高で長期債務のルーブル換算額が上昇したのが主な理由だ。

なお、7-9月期の純益は93%増の3,864億ルーブルに急増した。売上高は35%増の1兆9,300億ルーブルだった。

■ユーロ円10年債の発行を計画

ロイター通信が3日、市場筋の情報として報じたところによると、ガスプロムが期間10年のユーロ円債を発行するもようだ。ガスプロムバンクとJPモルガン、みずほ、SMBC日興が主幹事を務める。利率は0.95〜1.10%となる予定。発行規模などの詳細は7日に決定する。