ネスレ、ルーマニア生産から撤退

食品大手のネスレ(スイス)が今年5月末にルーマニア西部のティミショアラ工場を閉鎖する。市場環境の変化と人手不足を理由に挙げている。同工場に併設されているグループ財務サービス拠点は維持する。

工場従業員388人の処遇については労組と交渉中だ。退職金、再就職支援の実施などを検討しているという。

ネスレはティミショアラ工場を2000年に買収した。菓子・コーヒーを合わせて年1万トン強生産している。ルーマニアにおけるブランド展開には変更がなく、ティミショアラで生産している品目はハンガリー工場が受け継ぐことになる。

財務省によると、ネスレは2017年にルーマニア売上高で1億8,000ユーロ、純益で1,930万ユーロを計上した。