三菱重工サーマルシステムズがトルコ企業と合弁設立、冷熱事業の営業強化

三菱重工は31日、子会社の三菱重工サーマルシステムズがトルコの空調機器大手フォーム・グループ(FORM Group)と冷熱製品の販売・サービスを手掛ける合弁会社を設立すると発表した。サーマルシステムズが販売するビル用マルチエアコン、家庭・店舗オフィス用エアコンのトルコでのシェア拡大に向け、フォーム・グループの顧客網を活かして営業機能を強化する狙い。4月から業務を開始する。

新会社の名称は「フォームMHIクリマ・システムレリ・サナイ・ベ・チカレット」。サーマルシステムズの100%子会社である三菱ヘビーインダストリーズ・エアコンディショニング・ヨーロッパ(英ロンドン)が、フォーム・グループ傘下で2011年からサーマルシステムズの販売代理店となっているフォームVRFシステムレリ・サナイ・ベ・チカレットの株式を部分取得して合弁化する。本社をイスタンブールに置き、アンカラ、イズミール、ブルサ、アンタルヤ、アダナの各都市に営業拠点を配置して国内全土をカバーする体制を構築する。

トルコは欧州と同様に環境規制への関心が高く、三菱重工サーマルシステムズは高効率で環境負荷の低い製品の供給を通じて競争力を強化していく方針だ。

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