韓国のインジコントロールズが148億フォリント(4,600万ユーロ)を投じてハンガ
リー北西部のコマーロムに電動車(EV)用バッテリー工場を建設する。インジが欧
州に工場を設けるのはこれが初めて。政府から16億3,000万フォリントの助成を受
ける。来年初めに稼働し、122人を雇用する計画だ。同国のシーヤールト外務貿易
相が1日、明らかにした。
インジはハンガリーを立地に選んだ理由として、◇政府による手厚い助成措置◇現
地労働者の技能◇地の利——を挙げた。
インジは1978年の創立。熱管理システム部品、エンジン制御システム部品、バル
ブ、アクチュエーター、シートコンフォートシステム部品、耐熱プラスチック部
品、EV用部品などを手がける。独アウディ、フォルクスワーゲン(VW)、コンチネ
ンタルなどに製品を供給する。また、ボッシュとは技術提携を結んでいる。
ハンガリーにおけるEV用バッテリー生産では、韓国のSKイノベーションが欧州生産
拠点として、やはりコマーロムを選んだ。サムスンSDIはブダペストに近いゲドの
旧モニター工場をEVバッテリーの生産拠点に改修した。GSユアサは東北部ミシュコ
ルツに工場を設けている。(1HUF=0.38JPY)