スウェーデンの家電大手エレクトロラックスは10日、ハンガリーのニーレジハーザ
工場に1億ユーロを投資すると発表した。同時に、ヤースベレーニ工場では生産事
業を外注化する。コスト削減の一環で、同日発表の他の計画を含め、2022年から年
間5億スウェーデンクローネ(4,700万ユーロ)の経費削減効果を見込む。
高価格帯冷蔵庫を手がけるニーレジハーザ工場では、来年から23年にかけて投資を
実施する。自動化、デジタル化を進めて生産効率を高めるとともに、製品開発力を
強化する。
ヤースベレーニ工場では来年から、掃除機生産を全面外注化するほか、据置型冷蔵
庫の生産もほぼすべて外部委託する。これにより、800人の人員をカットする。
エレクトロラックスはすでに労働組合との交渉に入っているが、財務省はこの関連
で「ヤースベレーニ工場従業員の状況を注視していく」とコメントしている。労働
庁(NFSZ)によると、同工場のあるヤース・ナジクン・ソルノク県では現在、
5,000件の求人がある。
なお、エレクトロラックスは以前に発表した措置を含めた経費削減効果が2024年以
降、年間35億クローネに達するとみている。