ロシア、放射性廃棄物処理ロボットを開発

ロシアのロボット開発企業アンドロイド・テクノロジーは2020年初め、低放射性廃
棄物処理用の関節ロボットを試験稼働する。放射性廃棄物管理公社(RosRAO)での
採用に向けて開発しているもので、実験施設から出た廃棄物の処理場における分別
から焼却までの作業をさせるのが目的だ。
開発中のロボットは特設のアームに吊り下げる形をとり、有線でネットワークに接
続する。今年、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したことで注目された同社の
ヒト型ロボット「スカイボット(旧称:フョードル)」と同じシステムを採用し、
仮想現実(VR)技術を利用して遠隔操作できる。将来的には自動で作業をこなせる
ようになるという。
全国の放射性廃棄物管理を管轄するNORAOによると、放射性廃棄物の保管量が多い
のは、クラスノヤルスク、ザバイカリエ、スタヴロポリの各地方、トムスク、チェ
リャビンスク、ウリヤノフスクの各州およびウドムルト共和国で、100万立方メー
トルを超える。ノボシビルスク州は50万〜100万立方メートル。モスクワ、キーロ
フ、レニングラード、アルハンゲリスクの各州にも10万〜50万立方メートル保管さ
れている。

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