新型コロナウイルスの感染が中東欧でも拡大している。26日には新たにルーマニア
と北マケドニアでも初めての感染者が確認された。いずれもイタリア人との接触歴
があるもようだ。
ルーマニアでは同国南西部のゴルジュ県で男性1人の感染が確認された。今月上旬
にイタリアからの旅行者と濃厚接触した疑いがもたれている。ルーマニアのコスタ
チェ保健相は「男性の容体は安定しており、今後ブカレストにある感染症専門の医
療施設に移される」と説明した。男性の家族7人は全員、陰性であることが確認さ
れている。
北マケドニアではスパソフスキ首相が記者会見で、50歳の女性が感染したことを明
らかにした。滞在先のイタリアから26日朝に帰郷し、医療機関での検査の結果、陽
性と判明したという。
イタリアは新型肺炎が欧州で最も流行しており、これまでに12人が死亡した。同国
にはおよそ130万人のルーマニア人が居住している。
中東欧ではこのほか、27日の時点で◇クロアチア3人◇ロシア2人◇エストニアと
ジョージア1人ずつの感染が確認されている。