ロシア商用車大手のカマズは欧州排ガス基準「ユーロ6」に対応したトラックを8月
から生産する。コゴギン最高経営責任者(CEO)の話として国営タス通信が7日伝え
たもので、主に国内市場向けに供給する計画。モデル名などの詳細は明らかにされ
ていない。ロシアでは現在、排ガス基準「ユーロ5」が適用されている。
生産はタタルスタン共和国のナーベレジヌイェ・チェルヌイ本社工場と、独ダイム
ラーとの合弁であるダイムラー・カマズ・ルスの拠点で行う。カマズは今年、国内
市場で2万9,000台、国外で6,700台の販売と、国内のトラック市場シェア46%の獲
得を目指している。新型コロナウイルスの影響を踏まえた事業見通しは発表してい
ない。
カマズには国営企業ロステックが47.1%、キプロスのアフトインベストが
23.54%、ダイムラーが15%出資している。