トルコが国産EV工場を着工、22年末の稼働を予定

トルコ初の電動(EV)国民車の生産を目的に設立された合弁会社TOGGが18日、北西
部ブルサ県ゲムリクで工場の着工式を行った。工期は18カ月で、2022年第4四半期
(10-12月期)に量産体制に入る計画だ。当初の生産能力は17万5,000台を予定して
いる。建設費を含む投資金額は22億リラ(32億1,000万米ドル)。4,323人の雇用を
見込む。
新工場では設計からデザイン、生産までを一貫して手がける。まずミドルクラスの
SUVモデルから量産体制に入り、その後、ミドルクラスセダンを加える。2030年ま
でにミドルクラスのハッチバック、コンパクトクラスのSUV及びミニバンへと生産
品目を広げる計画だ。
TOGGのカラカシュCEO(最高経営責任者)によると、これまでに部品調達先の選定
が92%終わっており、うち78%が国内企業、22%が欧州・アジア企業という。
トルコではフォード、フィアット・クライスラー(FCA)、ルノー、トヨタ、現代
などの自動車が生産され、欧州に輸出されている。しかし、設計からトルコで手が
けた国産車は1961年に量産を待たずプロジェクトが中止された「デヴリム
(Devrim)」(“革命”)だけだった。(1TRY=15.59JPY)

上部へスクロール