日本電産が欧州における新工場の建設予定地としてセルビアを検討している。同国
北部のノビ・サド市当局が16日、同社の代表団との会談後に明らかにしたもので、
代表団は同市最大の工業団地「セベル4」を視察した。工場設置が実現すれば西バ
ルカンにおける同社初の拠点となる。
日本電産は新工場建設に5億〜10億ユーロを投じる計画だ。ノビ・サドのミロ
シュ・ブチェビッチ市長は「日本電産のような企業を招致することは、経済効果と
雇用の大幅な増加が見込まれるだけでなく、セルビアの名を高めるまたとない機会
になる」と意義を強調。代表団に対し、市として工場建設に必要な支援を全て提供
する意向を伝えた。
日本電産は中東欧ではポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニ
ア、ブルガリア、トルコ、ロシアに拠点を持つ。