中国パソコン大手のレノボ(聯想集団)がブダペスト郊外のユレーに工場を建設す
る。投資額は82億フォリント(2,470万ユーロ)で、政府から20億フォリントの助
成を受ける。稼働は来春を予定する。1,000人の雇用創出が見込まれる。
新工場では、デスクトップ型パソコンやワークステーション、データセンター設備
など、さまざまな製品を手がけ、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域に出荷してい
く計画だ。これまで、ハンガリーではシンガポールのフレクトロニクスなどに生産
を委託してきたが、新工場の開設を機に社内生産に切り替える。
ハンガリー投資庁(HIPA)はレノボによる投資で国内電機産業がさらに活性化する
とみる。同業界の生産高は昨年、12.6%増の5兆7,130億フォリント(156億6,400万
ユーロ)に拡大した。売上高に占める輸出の割合は93.5%と、製造業の平均である
72.5%を大きく上回る。業界従事者数は15万人弱に上る。(1HUF=0.34JPY)