シュコダ自、事故防止アプリの運用を開始

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は10日、独ボッ
シュが開発した警報機能付きの交通インフォテインメント・アプリの運用を開始す
ると発表した。逆走警報など、運転中のリスク情報をディスプレイに表示し、事故
を防止する。ボッシュのアプリは2018年以来、スマートフォンで利用されている
が、自動車メーカーのインフォテインメントシステムで提供されるのはこれが初め
て。
アプリが使えるのは、「スペルブ」、「スカラ」、「カミック」、「カロック」、
「コディアック」の5モデル。最新式のインフォテインメントシステムを搭載して
いることが必要だ。周辺の事故車・故障車などのリスクを察知すると、インフォテ
インメントのディスプレイに警告が表示される。逆走防止機能では、高速道路の進
入方向を誤った時点で警報が稼働し、ドライバーが本線に進入する前に気づくこと
ができる。
年内にシュコダ自の全モデルでアプリが使えるようになる予定だ。サービス地域も
当初の欧州22カ国から全欧州に拡大する。
機能も順次追加される見通しで、年内に◇天候・路面情報◇交通状況予測◇テキス
ト読み上げ——などが可能になる。来年には他の自動車や周辺インフラとの通信を
可能にする「C2X(car-to-X)」システムに統合される。

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