クロアチアEVメーカーのリマック、英国にR&D拠点開設

クロアチアの電動車(EV)メーカー、リマック・オートモビーリは23日、英国に研
究開発(R&D)センターを新設すると発表した。立地はコベントリーの南方20キロ
に位置するウォーリック・エンタープライズ・パークで、年内に30人を雇用する。
マテ・リマック社長は今回の決定について、「英国にはEVなど将来のモビリティー
技術の実現に取り組む世界トップ級の開発者がいる」ことに触れ、「自動車生産国
としての長い歴史と経験を誇る英国でチームを組織することにした」と話した。在
英の自動車業界企業およびクロアチアの本社チームと緊密に連携しながら開発を進
める方針だ。将来的に英国拠点の従業員数を大幅に引き上げることも視野に入れて
いる。
リマックはザグレブ近郊のスヴェタ・ネデリャに本社を置き、電動ハイパーカーお
よびEV部品の開発・製造を手がける。従業員は1,000人弱。アストン・マーチン、
ジャガー・ランドローバー(JLR)など英国ブランドの多くに部品を供給してい
る。英国以外でも、現代自動車、ポルシェ、アウトモビリ・ピニンファリーナ、
ケーニグセグなどと幅広い取引がある。年内に最新のEVスーパーカー「C-Two」を
発表する予定だ。
なお、独フォルクスワーゲン(VW)傘下のポルシェは今月、リマックに対する出資
比率を15.5%から24%へ引き上げた。VWの高級車ブランド「ブガッティ」を運営す
る合弁会社の設立で同社と交渉中だ。

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