ロシアが開発した新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」をセルビアが国
内で生産する。同ワクチンの海外販売を担当する政府系ファンドのロシア直接投資
基金(RDIF)は25日、セルビアのワクチン研究・製造機関トアラック(Torlak)と
契約を結んだことを明らかにした。トアラックは5月にワクチン生産を開始する。
周辺国にも輸出する予定だ。
セルビアは欧州で最も早くスプートニクVをロシアから購入し、1月6日には接種を
開始していた。同国のネナド・ポポビッチ無任所相は「トアラックでのワクチン生
産はコロナの流行と闘うセルビアの力を高めるとともに、南ヨーロッパにおけるこ
のワクチンの供給にも新たな展望をもたらす」と述べ、今回の契約の意義を強調し
た。
セルビアは中国医薬集団(シノファーム)の新型コロナワクチンについても、アラ
ブ首長国連邦(UAE)と協力して工場を設置し、10月から国内生産を開始する予定
だ。