韓国自動車部品メーカーの京信ケーブルは24日、セルビア中部のスメデレブスカ・
パランカで新工場の開所式を行った。工場設置により、戦略市場の一つである欧州
での生産能力を引き上げ、現地の要請に迅速に応じられる体制を整える。投資額は
2,000万ユーロ。欧州工場としてはポーランドに次いでこれが2カ所目となる。当初
は今年8月の生産開始を予定していた。
新工場はスメデレブスカ・パランカ郊外のグベラス工業団地に位置する。電動車
(EV)用バッテリー部品を手がけ、LGエナジー・ソリューションやSKイノベーショ
ンなどの欧州工場に年間1億ユーロ相当の製品を供給する。従業員数は現行の249人
から来年までに700人へ増加する見通しだ。
京信ケーブルは1974年の創業。京信グループの子会社で、年商6億1,100万米ドルと
韓国の電装部品大手の一角を占める。自動車産業界のトレンドに対応し、中核事業
の範囲を従来の自動車・産業向け電線から高・低電圧EV向け部品にも広げている。