独リンデがブダペストに水素ステーション設置、国内初

独産業ガス大手のリンデは29日、ハンガリー・ブダペストに国内初の水素ステー
ションを開設した。これに合わせ、トヨタの燃料電池車(FCV)「ミライ」の第2世
代モデルの国内初試乗が行われたほか、水素を燃料とするフォークリフトや船舶が
展示された。
リンデは現在、水素ステーションを世界の200カ所に、水素電解プラントを同80カ
所に設置するとともに、総延長1,000キロメートルの水素パイプラインを運営して
いる。同社でハンガリー・オーストリア事業を統括するアンドレアス・ミュラー氏
は「ハンガリーでのさらなる投資機会を模索している」と述べ、同国で水素技術を
大規模に展開する意向を示した。
ハンガリーは2050年までに気候中立(カーボンニュートラル)を達成する目標を掲
げる。パルコヴィチ技術・イノベーション相は「ハンガリーの水素戦略は同目標に
向けた枠組みの中で役割を果たしており、水素ステーションの開設は重要なステッ
プとなる」と述べた。

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