自律搬送ロボットのギデオン・ブラザーズ、3,100万ドルを調達

自律搬送ロボットを開発するクロアチアのスタートアップ、ギデオン・ブラザーズ
が8日、シリーズAラウンドで3,100万米ドルを調達した。製品開発・商業化を進め
る目的だ。事業成功のカギを握る欧州連合(EU)・米国市場参入に向けて、ミュン
ヘンとボストンにオフィスを構えることも計画する。
ギデオンのロボットは、立体カメラに映る画像を人工知能(AI)で解析して自ら学
習する。人や機械設備、他の搬送車両のなかでも安全・確実に荷物を運ぶことがで
きる。物流、倉庫、製造、流通業などの需要を見込む。すでに国内流通大手のアト
ランティック・グルパや独物流大手のDBシェンカーなどと提携している。
今回の投資ラウンドでは、米コーク・インダストリーズのベンチャー事業である
コーク・ディスラプティブ・テクノロジー(KDT)がリードインベスターとなっ
た。従来からの株主であるターヴェト・ヒンリクス氏(英トランスファーワイズ創
業者)、英ペントランド・ベンチャーズ、エストニアのピークスジャー、仏ハード
ウエアクラブ(HCVC)、イヴァン・トプチッチ氏、ネナド・バキッチ氏、ルカ・ア
スカーニ氏などが改めて出資したほか、DBシェンカー、米プロロジス・ベン
チャー、独ライトハイトが新たに資本参加した。

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