ヤンデックス、米グラブハブとロボット宅配で提携

ロシアIT大手ヤンデックスは7日、自動運転事業セルフドライビング・グループ
(SDG)が、米国で料理宅配サービスのグラブハブと提携すると発表した。自動車
が入れない大学キャンパスへの配達をヤンデックスのロボットが引き受ける内容
だ。この秋からサービスを開始する。提携に関連する金銭的取引については明らか
にしていない。
グラブハブは全米250校強の大学と提携している。同社のアカウントを使うと、食
事時間に合わせてキャンパス内外の飲食店に注文できる。オーダー時に店頭受取か
宅配かを選べる。
ヤンデックスの宅配ロボットは昨年末からモスクワで、今年4月からは米ミシガン
州アナーバーで実用化されている。これまで人手に頼ってきたラストワンマイルの
配達を自動化するもので、歩道、歩行者エリア、横断歩道を通行して顧客に食事を
届ける。今回の提携で、グラブハブのアプリからロボット宅配を簡単に設定できる
ようになる。
ヤンデックスによると、宅配ロボットには自動運転車と同じ技術を用いている。大
雪や大雨でない限り、昼夜を問わず利用が可能だ。最高時速は5マイル(約8キ
ロ)。
SDGにはヤンデックスが73%、米ウーバーが19%、ヤンデックス従業員が8%を出資
する。
グラブハブは先月中旬、正式に蘭同業ジャスト・イート・テイクアウェー・コムの
傘下に入った。

上部へスクロール