ハンガリーの6月インフレ率5.3%、半年で2.6ポイントの上昇

ハンガリー中央統計局(KSH)が8日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同
月比5.3%増となり、上げ幅は前月から0.2ポイント拡大した。これは2012年10月
(6%)以来の高い水準。コロナ禍からの景気回復に伴う食品とサービス価格の高
騰が大きい。今年1月からの上げ幅の合計は2.6ポイントに上る。
上昇率を品目別にみると、「食品」は外食産業の回復を受けて前月から0.6ポイン
ト増の3.2%に、「サービス」は同1.7ポイント増の3.8%に値上がりした。「耐久
消費財」は0.2ポイント増の3.7%に拡大。自動車燃料含む「その他の製品」は前月
から3ポイント減少したものの、10.4%と高止まりしている。「アルコール飲料・
たばこ」(12.2%)も上げ幅が大きかった。
価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率(季節調整済み)は3.8%
で、前月から0.4ポイント拡大した。
同国の中央銀行は先月、インフレ率の上昇に対応するため2011年12月以来の利上げ
を行い、政策金利を0.3ポイント引き上げて0.9%に設定した。市場では次回7月27
日の金融政策決定理事会での追加利上げが予想されている。

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